Japanese
English
特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅲ.疾患別
K.社会心理学的疾患
強迫性障害
Obsessive-compulsive disorder
森野 百合子
1
Yuriko Morino
1
1医療法人社団翠会成増厚生病院なります子どものこころケアセンター
キーワード:
強迫性障害
,
PANDAS
,
認知行動療法
,
曝露反応妨害法
,
SSRI
Keyword:
強迫性障害
,
PANDAS
,
認知行動療法
,
曝露反応妨害法
,
SSRI
pp.862-867
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001353
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1 疾患の概要・診断・有病率
強迫性障害(obsessive compulsive disorder:OCD)は強迫観念(反復的・侵入的な,本人の望まない思考)と強迫行為(不安または苦痛を避けること・緩和することを目的としたくり返しの行為・儀式や心のなかでの確認行為)の存在により特徴づけられる疾患である。これらの思考や儀式行為は「本人の意思に反し」,本人の「機能を著しく妨害したり強い苦痛を生じさせたりするもの」と定義される1)。OCDは,WHOによりその経済的損失やQOLにかかわる10大疾病の一つとされている疾患である2)。
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