Japanese
English
特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅲ.疾患別
D.消化器疾患
過敏性腸症候群
Irritable bowel syndrome
萩原 真一郎
1
Shinichiro Hagiwara
1
1大阪母子医療センター消化器・内分泌科
キーワード:
過敏性腸症候群
,
機能性消化管障害
,
Rome Ⅳ
,
機能性腹痛脳腸相関
Keyword:
過敏性腸症候群
,
機能性消化管障害
,
Rome Ⅳ
,
機能性腹痛脳腸相関
pp.498-501
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001278
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
1 疾患概念
過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS)は,検査では消化器症状の原因となる器質的な疾患を認めない機能性消化管障害(functional gastrointestinal disorders:FGIDs)の代表的な疾患の一つである。国際的診断基準であるRome Ⅳにおいて,カテゴリーHのなかの機能性腹痛疾患の一つとして位置づけられている(表1)1)。主な症状は腹痛,下痢,便秘である。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.