特集 帰してはいけない疾患を除外した後の外来診療
【機能性疾患の積極的診断とフォロー】
過敏性腸症候群
森屋 淳子
1
1日本医療福祉生協連家庭医療学開発センター/久地診療所
キーワード:
過敏性腸症候群
,
消化器心身症
,
機能性消化管障害
,
脳腸相関
,
RomeⅢ診断基準
Keyword:
過敏性腸症候群
,
消化器心身症
,
機能性消化管障害
,
脳腸相関
,
RomeⅢ診断基準
pp.914-916
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414200014
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過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS)とは,腹痛と便通異常を主体とする消化器症状が持続するが,その原因としての器質的疾患を同定しえない機能的疾患である.IBSの大部分は,ストレスによる症状の発症もしくは増悪で特徴づけられ,心身症(J1)の病態を呈する.IBSの有病率は主要先進国の人口の10〜15%と高頻度でみられ,女性に多い1).本稿では紙幅の制約もあり,患者への説明の仕方,セルフケアのアドバイスの仕方を中心に述べる.詳細は参考文献を参照されたい.
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