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特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅰ.総論
小児期の薬物動態・薬力学の特徴・ファーマコゲノミクスと小児医療
Characteristics of pharmacokinetics and pharmacogenomics in pediatrics
曳野 圭子
1
,
莚田 泰誠
1
Keiko Hikino
1
,
Taisei Mushiroda
1
1理化学研究所生命医科学研究センターファーマコゲノミクス研究チーム
キーワード:
個体発生
,
薬物代謝
,
遺伝
Keyword:
個体発生
,
薬物代謝
,
遺伝
pp.17-23
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001175
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1 はじめに
個体発生(ontogeny)とは,精子と卵子が接合した接合体から成体に達するまでの個体の発達を意味し,薬物動態・薬力学に影響を与える。本章では,早産児から思春期の子どもたちを対象とする小児の薬物治療において,5つの局面(薬物の吸収,分布,代謝,排泄,薬力学)における個体発生学的影響を考慮すべき点について説明し,最後に遺伝的要因と薬剤反応との関連に関するファーマコゲノミクスについて小児医療における重要性を述べる。
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