症例
熱傷に続発し2nd lineの治療を要した川崎病の1例
佐藤 名帆子
1
,
北澤 克彦
1
,
小林 宏伸
1
,
馬 敏宰
1
,
土居 秀基
1
,
荒川 真梨子
1
,
仙田 昌義
1
,
久保田 茂樹
1
,
本多 昭仁
1
SATO Nahoko
1
,
KITAZAWA Katsuhiko
1
,
KOBAYASHI Hironobu
1
,
MA Minjae
1
,
DOI Hideki
1
,
ARAKAWA Mariko
1
,
SENDA Masayoshi
1
,
KUBOTA Shigeki
1
,
HONDA Akihito
1
1総合病院国保旭中央病院小児科
pp.1213-1218
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001024
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はじめに
川崎病は乳幼児に好発する原因不明の血管炎であり,その病因は未だ解明されていない。しかし近年,疫学研究からは,川崎病は罹患感受性遺伝子をもつ小児が,未同定の微生物や環境要因に曝露されることで発症し1),血管炎の病態には自然免疫が強く関与していると考えられている2)。川崎病の発症要因として熱傷が初めて報告されたのは2004年である3)。以降,熱傷に続発する川崎病に関して複数の報告例がみられるが,その臨床的特徴には未だ不明な点が少なくない。
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