Japanese
English
症例
多職種の支援を要した乳児の熱傷の1例
Infant burn requiring multidisciplinary support
今居 栞
1
,
酒井 伽奈
1
,
坂本 翔一
1
,
国本 佳代
1
,
中井 晶子
2
,
神人 正寿
1
Shiori IMAI
1
,
Kana SAKAI
1
,
Shoichi SAKAMOTO
1
,
Kayo KUNIMOTO
1
,
Akiko NAKAI
2
,
Masatoshi JINNIN
1
1和歌山県立医科大学,皮膚科(主任:神人正寿教授)
2同,小児科
キーワード:
熱傷
,
多職種連携
,
虐待
,
ネグレクト
Keyword:
熱傷
,
多職種連携
,
虐待
,
ネグレクト
pp.1149-1152
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005332
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症例は曾祖父母が養育している1歳2カ月,男児。熱湯を入れたコップを患児が倒して熱傷を受傷し,当院に救急搬送された。熱傷深達度Ⅱs~Ⅱd,Total Body Surface Areaは23%であったが全身状態は安定しており,軟膏の外用治療で創は上皮化した。要保護児童対策地域協議会にて審議中での受傷であり,今回,多職種で協力し退院後の養育環境を整えた。自験例での経験をもとに,安全な養育環境下にない子どもの熱傷等の外傷に対する治療介入に対して,医師,看護師に加えて,母子保健・子どもの発育環境に対する切れ目のない支援を継続して行うための機関である子ども総合支援センターや,保健師それぞれの立場で行うべき支援・役割について,若干の考察を加えて報告した。

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