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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅴ.骨・運動器疾患
16.炎症性疾患―骨髄炎,化膿性関節炎,仙腸関節炎
Inflammatory Disease―Osteomyelitis, Septic Arthritis, Sacroiliac Arthritis
星野 裕信
1
HOSHINO Hironobu
1
1浜松医科大学整形外科
pp.660-665
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000628
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はじめに
小児における骨関節感染症の場合,炎症そのものが沈静化しても,関節軟骨や成長軟骨板に炎症が波及することによって軟骨損傷や早期成長軟骨板の閉鎖により,発育とともに変形や脚長差が顕著になってくる場合がある1)。とくに新生児,乳児では意思の疎通が困難なために原因不明の発熱として診断がつかないまま抗菌薬が投与され,炎症が沈静化したのちに不可逆性の変形が残存することは避けなければならない。
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