Japanese
English
臨床経験
小児化膿性仙腸関節炎の1例
A Case of Pyogenic Arthritis of the Sacroiliac Joint in Children
鉄村 信治
1
,
大坂 芳明
2
,
小山 茂和
2
,
山崎 久
2
,
金 明博
3
Shinji Tetsumura
1
1高槻赤十字病院整形外科
2南大阪病院整形外科
3大阪医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Takatsuki Red Cross Hospital
キーワード:
pyogenic arthritis
,
化膿性関節炎
,
sacroiliac joint
,
仙腸関節
Keyword:
pyogenic arthritis
,
化膿性関節炎
,
sacroiliac joint
,
仙腸関節
pp.1407-1409
発行日 2000年11月25日
Published Date 2000/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903145
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抄録:比較的稀な小児化膿性仙腸関節炎の1例を経験したので報告する.症例は12歳女性.腰部,左臀部,左股関節部痛を主訴に来院した.入院時の単純X線では腰椎,股関節に異常は認めず,6日目に施行したMRIにて左仙腸関節部にT1強調画像で低信号領域を認めた.7日目に施行した骨シンチグラフィーでは同部に異常集積像を認めた.化膿性仙腸関節炎は特徴的な臨床症状に乏しいこと等から,他の炎症性疾患との鑑別に難渋することが多く早期診断が困難であるとされている.発熱,腰部痛,臀部痛および股関節部痛を訴える患者の診断に本疾患も考慮に入れる必要がある.また,早期診断にMRIは骨シンチグラフィーに劣らず優れた感受性を示す検査法であった.
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