Japanese
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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅳ.筋疾患
6.遠位型ミオパチー
Distal myopathy
竹島 泰弘
1
TAKESHIMA Yasuhiro
1
1兵庫医科大学小児科学
pp.491-494
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000600
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1 基本病因,発症機序
神経筋疾患において侵される筋の部位は,通常,神経原性疾患は遠位筋優位であり,筋原性疾患は近位筋優位であるが,例外的に四肢遠位筋優位に侵される遺伝性筋疾患群を,遠位型ミオパチー(distal myopathy)と総称する。おもな疾患およびその責任遺伝子を表に示す1~4)。近年,新たな責任遺伝子が次々と同定されてきており,疾患概念・分類は刻々と変化している。本稿においては,これらの中で,小児期にみられる代表的な疾患であるGNEミオパチー,三好型遠位型筋ジストロフィーを中心に述べる。
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