1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?
ミオパチー
市橋 則明
1
1京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
pp.997
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101528
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神経筋疾患とは,脊髄前角細胞の運動神経細胞,軸索と筋細胞,神経筋接合部が構成する運動単位の障害が原因で筋力低下や筋萎縮が起こる疾患群であり,筋萎縮症とミオパチーに大別される.神経原性筋萎縮を来す疾患群は筋萎縮症と呼ばれ,筋萎縮性側索硬化症や脊髄性筋萎縮症が含まれる.
ミオパチーとは,神経原性ではない筋肉の病気を総称する名称である.ミオパチーには多くの疾患が含まれており,最も患者数の多い筋ジストロフィーは,遺伝性で進行性筋力低下を来す疾患群である.ミオパチーには内分泌性ミオパチーのように筋肉が一義的に侵されていない疾患も含まれる.代表的疾患としては,筋ジストロフィー,炎症性ミオパチー,脂肪蓄積性ミオパチー,グリコーゲン蓄積性ミオパチー,内分泌性・代謝性ミオパチー,ミトコンドリア脳筋症,先天性ミオパチーなどが挙げられる.
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