特集 外来でよく見る子どもの皮膚疾患―臨床写真で覚える!
尋常性ざ瘡(ニキビ)
尋常性ざ瘡(ニキビ)
畑 三恵子
1
,
星野 雄一郎
2
HATA Mieko
1
,
HOSHINO Yuichiro
2
1髙野医科クリニック
2ニュー髙野医科クリニック
pp.1366-1369
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000343
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はじめに
最近,子どもたちの美に対する興味が低年齢化し,化粧年齢が下がっていることを感じている。自分の肌が乾燥肌なのか脂性肌なのかを考えずに,ネットなどで得た誤った知識でスキンケアをすることで,尋常性ざ瘡(いわゆる「ニキビ」)例も低年齢化しているように思う。尋常性ざ瘡は皮脂量が増加してくる7歳くらいから受診するが,多くは11歳以上である。治療は12歳から使用できる外用薬があるので,12歳未満と12歳以上の治療は異なる。ざ瘡が悪化するといじめの原因になることがある。ざ瘡は,瘢痕ができる前に治療をすることできれいになるので,早めに皮膚科を受診させ治療を開始することが大切である。
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