特集 ざ瘡・ざ瘡様発疹
臨床例
新生児ざ瘡
山本 一哉
1
1母子愛育会総合母子保健センター愛育病院 皮膚科
キーワード:
尋常性ざ瘡
,
脂質
,
新生児疾患
,
体内水分
,
スキンケア
,
角質層
Keyword:
Acne Vulgaris
,
Body Water
,
Lipids
,
Infant, Newborn, Diseases
,
Skin Care
pp.239-242
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013205718
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<症例のポイント>早期新生児期に児の顔面に認められる、思春期の尋常性ざ瘡に似た変化である。新生児の生理的皮膚変化の一種と考えられており、自然治癒するので普通は治療の対象にならない。尋常性ざ瘡にみられるように、面皰形成を初発疹として炎症を伴い経過が長引くようなことはない。放置しても数週間で自然に軽快するが、現代の養育者(両親)は、湿疹などの始まりと考えて治療を求めることも多い。したがって、早期新生児期からのスキンケアで予防するのがよい。早期新生児期からのスキンケアの指導で、新生児ざ瘡はもとより、すべての新生児生理的皮膚変化の予防が可能である。
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