今月の主題 内科医のための皮膚科的スキル
よくみられる皮膚疾患-内科医ができるマネジメント
ざ瘡
豊田 雅彦
1
1富山医科薬科大学医学部皮膚科学教室
pp.937-940
発行日 2003年6月10日
Published Date 2003/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102073
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
・ざ瘡は,性ホルモン,皮脂,毛包漏斗部の常在菌など多因子よりなる発症メカニズムと種々の増悪因子により形成される毛包脂腺系の慢性炎症性皮膚疾患である.
・臨床的には毛孔一致性の面皰,紅色丘疹,膿疱,囊腫および瘢痕などが種々の程度に混在してみられる.
・ざ瘡の発症要因としては,内分泌因子,角化因子,細菌性因子および炎症の4つが重要である.
・治療に際しては,主体となる皮疹の性状(炎症性・非炎症性)を正確に把握し,早期の適切な治療により瘢痕形成を未然に防ぐことが最も重要である.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.