症例
X連鎖無ガンマグロブリン血症の2例
三重野 孝太郎
1
,
佐藤 恭弘
2
,
宮下 英将
1
,
飯塚 雄俊
1
,
金兼 弘和
3
,
田島 剛
1
MIENO Kotaro
1
,
SATO Yasuhiro
2
,
MIYASHITA Hideaki
1
,
IIZUKA Taketoshi
1
,
KANEGANE Hirokazu
3
,
TAJIMA Takeshi
1
1博慈会記念総合病院小児科
2帝京大学医学部付属病院小児科
3東京医科歯科大学小児地域成育医療学講座
pp.681-685
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000142
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はじめに
X連鎖無ガンマグロブリン血症(X-linked agammaglobulinemia:XLA)はBruton’s tyrosine kinase(BTK)遺伝子変異によってB細胞の分化障害が起こり,抗体産生不全をきたす疾患である。抗体産生不全症は原発性免疫不全症(primary immunodeficiency disease:PID)のおよそ半数を占めるが,その約25%がXLAであり,XLAは比較的頻度の高いPIDといえる1)。発症頻度は10~20万人に1人とされ,一般外来においても遭遇する可能性のあるPIDの一つである。
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