特集 周産期の薬物療法 update 2025 産科編
各論:妊娠中の合併症
炎症性腸疾患
齊藤 詠子
1
,
長沼 誠
1
SAITO Eiko
1
,
NAGANUMA Makoto
1
1関西医科大学内科学第三講座
pp.998-1001
発行日 2025年8月10日
Published Date 2025/8/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri0000002263
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はじめに
炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)は妊娠可能な年齢で発症することが多く,根治療法がないことより,治療を継続した状態で妊娠・出産を迎えることが多い1,2)。IBD治療薬に対する知識不足から,薬剤の休薬により妊娠中に増悪し妊娠継続が困難になったり,胎児に影響が出てしまったりすることがあり,医師・患者ともに正しい知識をもって計画的に妊娠・出産を迎えることが重要である。

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