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第5章 消化器系に作用する薬剤
[下部消化管疾患治療薬]
炎症性腸疾患治療薬
長沼 誠
1
,
佐野 泰樹
1
1関西医科大学 内科学第三講座
pp.765-771
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_765
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・炎症性腸疾患の治療法は厚生労働省治療指針に従って行われるべきである.
・基本的治療薬は5-ASA製剤と副腎皮質ステロイドであり,Crohn病では前記に加えて栄養療法が行われる.
・治療抵抗例や難治例に対して,従来はTFNα阻害薬,カルシニューリン阻害薬が使用されていたが,近年IL-12/23阻害薬,JAK阻害薬,α4β7インテグリン阻害薬などが使用可能となっている.
・基本的治療薬である5-ASA製剤で治療効果が得られない場合,または5-ASA不耐で5-ASA製剤が使用できない場合は,専門医への紹介が望ましい.
© Nankodo Co., Ltd., 2023