特集 周産期診療コツと落とし穴
Ⅰ.母体・胎児編
(10)分娩時〔産科処置〕
76.メトロイリンテルの容量に留意せよ
玉井 順子
1
,
池ノ上 学
1
Junko Tamai
1
,
Satoru Ikenoue
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
キーワード:
器械的頸管拡張
,
頸管熟化
,
臍帯脱出
Keyword:
器械的頸管拡張
,
頸管熟化
,
臍帯脱出
pp.254-255
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002891
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はじめに
分娩誘発に際しては十分な頸管熟化を行うことが重要である。器械的頸管拡張材を用いることで,子宮頸管の器械的な伸展や卵膜剝離作用などが促される1)。これにより,脱落膜および卵膜からのプロスタグランジンF2α(PGF2α),あるいは子宮頸管からのプロスタグランジンE2(PGE2)の放出が誘発されると考えられている。器械的頸管拡張材として,ラミナリア桿,ダイラパン,ラミセルといった吸湿性頸管拡張材の他に,メトロイリンテルが挙げられる。メトロイリンテルは,吸湿性頸管拡張材に比べて挿入が容易で妊婦の苦痛も少ない。また,吸湿性頸管拡張材とバルーンカテーテルによる頸管拡張処置を比較した報告では,帝王切開率や頸管熟化の程度は同等であった一方,吸湿性頸管拡張材に比べてバルーンカテーテルによる頸管拡張は分娩時間を有意に短縮したという報告がある2)。
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