診療
ディスク型メトロイリンテルとダブルバルーンによる分娩誘発の予後
馬場 慎司
1
,
伊田 勉
1
,
谷口 義実
1
,
光山 聡
1
S. Baba
1
,
T. Ida
1
,
Y. Taniguchi
1
,
A. Kohyama
1
1東京都立多摩総合医療センター産婦人科
pp.663-666
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000465
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頸管熟化不良例における分娩誘発に対するメトロイリンテルとダブルバルーンの差異を明らかにするために,当院での使用例について比較検討した。分娩誘発のために器械的頸管拡張を行った34週以降の頭位単胎症例を後方視的に検討した(メトロイリンテル群36例,ダブルバルーン群23例)。バルーン挿入による陣痛発来はメトロイリンテル16.6%,ダブルバルーン39.1%(p=0.053)とダブルバルーンで多い傾向が認められた。頸管熟化,分娩所要時間などのその他の有効性および有害事象には両群間に差を認めなかった。ダブルバルーンでは陣痛発来しやすい可能性があるが,頸管熟化への効果や分娩転帰には差を認めなかった。
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