講座
助産婦とメトロイリンテル
大島 正雄
1
1母性科学研究所
pp.60-66
発行日 1956年11月1日
Published Date 1956/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201160
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Ⅰ.メトロイリンテルとは
ゴム管をつないだゴム球(又はそれに代るもの)を腟又は子宮腔内に挿入し,ゴム管から液体を注入するとゴム球はふくれる.この場合,同じゴム球でも,腟に挿入した場合はコルポイリンテル,子宮腔に挿入したこ場合はメトロイリンテルと呼んでいる.メトロイリンテルと云い,コルポイリンテルと云つても,物は同じで,挿入する場所が違うだけである。「メトロ」は「子宮」,「コルポ」は「腟の意味である.
メトロイリンテルは1851年,カールブラウンと云う人が始めて用いたとのことであるが,それ以来,幾多の人達が改良を加えて,今日に及んでいる.改良といつても,それは主に材料や形の点であつて,その適用や使用目的の根本方針には大きな変化は加えられていない.
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