特集 周産期における生命倫理を考える
新生児医療における生命倫理
新生児医療における「治療中止」の議論
加部 一彦
1
KABE Kazuhiko
1
1埼玉医科大学総合医療センター新生児科
pp.82-86
発行日 2026年1月10日
Published Date 2026/1/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002570
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はじめに
1960年代の半ばに,新生児用の人工呼吸器が開発されたことをきっかけに,新生児医療は今日まで飛躍的な発展を遂げてきたが,その一方で,早くも1970年代のはじめには,重症新生児の治療を巡り,治療の適応や限界が議論され始めている1)。1970年代に入ると,わが国でも新生児用の人工呼吸器の導入が進められ,呼吸管理を中心とした新生児集中治療が行われるようになり,同時に重症新生児の治療を巡る倫理的な問題が顕在化した。

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