特集 周産期の画像診断 第3版
新生児編 Ⅰ.超音波診断 C.その他の部位
先天性皮膚洞
石崎 竜司
1
ISHIZAKI Ryuji
1
1静岡県立こども病院脳神経外科
キーワード:
超音波検査
,
皮膚洞
,
偽皮膚洞
,
尾骨窩
Keyword:
超音波検査
,
皮膚洞
,
偽皮膚洞
,
尾骨窩
pp.383-387
発行日 2024年12月23日
Published Date 2024/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001881
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はじめに
皮膚洞は,中枢神経系の発生において,妊娠第3~第8週の一次神経形成期に神経外胚葉と皮膚外胚葉が完全に分離できずに,中枢神経と皮膚との間に交通が残ることで起こるとされている。表皮欠損・凹み(dimple)・色素沈着・血管腫・多毛などの“告げ口徴候”とよばれる皮膚所見(図1)を,主に腰仙部正中線上に認めることが多く,後頭部や稀に胸部や頸部に認めることもある。
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