特集 周産期の画像診断 第3版
新生児編 Ⅱ.X線診断 A.単純X線診断(正常像と異常像)
胸部:呼吸窮迫症候群,新生児一過性多呼吸
松本 敦
1
,
鳥谷 由貴子
1
MATSUMOTO Atsushi
1
,
TOYA Yukiko
1
1岩手医科大学小児科学講座
キーワード:
網状顆粒状陰影
,
すりガラス様陰影
,
Bomsel分類
,
放射状血管陰影増強
,
葉間胸水貯留
Keyword:
網状顆粒状陰影
,
すりガラス様陰影
,
Bomsel分類
,
放射状血管陰影増強
,
葉間胸水貯留
pp.388-390
発行日 2024年12月23日
Published Date 2024/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001882
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はじめに
成人と同様に,小児の胸部画像診断でもMRIやCTが主要なものとなってきているが,新生児,特に早産児や全身状態が不安定な正期産児では,ベッドサイドで行うことが可能な画像診断手法である単純X線写真が最も頻用されている。単純X線写真で得られる所見は特異性に乏しいことも多く,各疾患の典型的な像を示していれば確定診断することも可能だが,単回の写真のみでは診断が困難な場合も多い。また,出生からの時間経過に伴いX線像が変化したり,治療が先行した場合は特徴的なX線像とは異なる所見を呈する。そのため,検査時の臨床経過や症状,治療内容を理解したうえで評価する必要がある。
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