特集 周産期の画像診断 第3版
画像診断の基礎
超音波の安全性
小瀧 曜
1
,
長﨑 澄人
1
,
中田 雅彦
1
KOTAKI Hikari
1
,
NAGASAKI Sumito
1
,
NAKATA Masahiko
1
1東邦大学医療センター大森病院産婦人科
キーワード:
超音波装置の安全性
,
ALARAの原則
,
熱的作用
,
非熱的作用
Keyword:
超音波装置の安全性
,
ALARAの原則
,
熱的作用
,
非熱的作用
pp.22-25
発行日 2024年12月23日
Published Date 2024/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001808
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
超音波検査の安全性について
超音波検査は心臓や血流,胎児など可動組織の観察にも優れるため,産婦人科領域の臨床現場では欠かせない診断法となっている。超音波検査は,X線のように被曝することがないなど,他の検査法に比較して低い侵襲性と高い安全性を有しており,実際に,診断用の超音波検査において明確に有害事象が生じたという報告例は過去数十年間認めない。基本的に,通常の産婦人科診療の範囲で問題になることはまずないが,As Low As Reasonably Achievable(ALARA)の原則や各組織・学会の声明を理解したうえで検査を施行することが望ましいため,最低限知っておくべき診断用超音波の安全対策について解説する。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.