特集 多胎児と家族への支援に取り組もう
多胎妊娠の基礎知識
双胎一児死亡
長﨑 澄人
1
,
中田 雅彦
1
NAGASAKI Sumito
1
,
NAKATA Masahiko
1
1東邦大学医療センター大森病院産婦人科
pp.1225-1228
発行日 2022年9月10日
Published Date 2022/9/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000309
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はじめに
過去の大規模な調査において双胎妊娠の一児死亡の割合は,Pharaohら1)が25,506組の双胎で2.4%,Johonsonら2)が140,975組の1.51%に起きたと報告している。大規模な調査であるが両報告は膜性診断についての言及はない。膜性診断別に報告されている報告ではMorikawaら3)がわが国において一絨毛膜二羊膜(monochorionic diamniotic:MD)双胎3,241組中82例(2.5%),二絨毛膜二羊膜(dichorionic diamniotic:DD)双胎6,581組中76例(1.2%)で少なくとも1児が子宮内胎児死亡にいたったと報告している。
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