特集 妊娠高血圧症候群2024
臨床編:診断と治療
子癇への対応
田伏 真理
1
,
味村 和哉
1
TABUSE Mari
1
,
MIMURA Kazuya
1
1大阪大学大学院医学系研究科・医学部産科学婦人科学
pp.1404-1408
発行日 2024年10月10日
Published Date 2024/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001759
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はじめに
子癇は,その発症率は決して高くはないが,さまざまな合併症を引き起こし,母体死亡や周産期死亡の増加に関連する重篤な疾患である。さらに次回妊娠時の再発や,長期に神経学的後遺症が生じる可能性が指摘されている。実際に子癇を発症した妊産婦の診療を経験したことのある医療者は少ないのが現状であるが,どの医療施設においても起こる可能性はあるので,子癇への初期対応プロトコルを明確にして,いつでも実施できるようにしておくことが求められる。
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