講座
子癇の症状
真柄 正直
1
1日本医科大学
pp.46-51
発行日 1956年12月1日
Published Date 1956/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201174
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症状
痙攣発作は突然に発来する.大多数では中毒症重症の症状を現わしていた妊婦に起るものであるが,時には全く健康と思われていたものに来ることもある.痙攣は時期を問わずに起るものであつて睡眠中に突発することもある.定形的子癇の痙攣発作の経過を4期に分けることが出来る.
第1期はチツク期ともいう可きものである.まず意識は不明となり,瞳孔は散大し,次いで眼球は上転し,眼瞼がピクピクと小さく痙攣する.続いて顔面全体にも痙攣を来し顔を引きつる.
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