連載 スキルアップのための症例検討 問題発生時に助産師はどう対応するか・6
分娩子癇
進 純郎
1
,
高木 愛子
2
1聖路加看護大学臨床
2愛賛会浜田病院
pp.814-817
発行日 2009年9月25日
Published Date 2009/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101513
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症 例
28歳,初産婦,妊娠39週4日,午前3時に陣痛発来し,午前6時に陣痛間欠が8分となったため入院となる。
身長158cm,体重65kg(非妊時より12kg増加)。外来妊婦定期健診中に尿蛋白は28週より(+)~(±)が続いていた。尿糖(-)。
血圧は110~138/52~86を推移していた。妊娠36週0日に行なった妊娠後期血液検査ではHb13.0g/dLであった。
入院時所見:入院時血圧は136/82,尿蛋白(+),尿糖(±),下肢浮腫は足甲の圧痕(pitting edema)と,足関節部の腫脹を認めた。上肢では左右指先のしびれ感を訴えていた。児は第1頭位,入院時のアドミッション・テストで胎児心拍数に異常は認めなかった。推定児体重は2650gでやや小さめ,AFI=6cm,陣痛間欠4分,持続時間30秒であった。内診所見では子宮口は約3.5cm開大,展退60%,子宮頸管はやや軟くふれ,胎児先進部ステーション±0。
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