今月の臨床 母体救急
母体救急―対応の実際
3.高血圧・子癇への対応
正岡 直樹
1
,
浅沼 亜紀
1
,
中島 義之
1
,
山本 樹生
1
1日本大学医学部産婦人科学教室
pp.722-725
発行日 2007年5月10日
Published Date 2007/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101387
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はじめに
重症妊娠高血圧症候群は,母体救急が必要となる疾患のうち,常位胎盤早期剥離,HELLP症候群などと関連があり,さらに分娩前後に緊急高血圧症をきたすことが多い.迅速かつ適切な対処が行われなかった場合には,子癇発作,高血圧脳症,脳内出血,多臓器不全,胎児機能不全,胎児死亡など,母児ともに不幸な転帰をとる可能性がある.本稿では,分娩前後の緊急高血圧症および子癇への対応について具体的に解説したい.
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