特集 新生児のケア,検査,治療の工夫―筆者はこうしている
検査・治療の工夫 人工肺サーファクタントの投与
和佐 正紀
1
WASA Masanori
1
1東京女子医科大学附属足立医療センター新生児科
pp.1267-1270
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001720
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はじめに
肺サーファクタントは肺胞Ⅱ型上皮細胞から分泌される表面活性物質であり,肺胞の虚脱を防ぐ役割を果たしている。早産児では肺サーファクタントの産生が不十分となり,肺胞が虚脱する新生児呼吸窮迫症候群(RDS)を呈することがある。また,胎便吸引症候群や肺出血など肺サーファクタントが不活化したり,肺低形成では産生が不足したりすることがあり,サーファクタントの投与が適応となることがある。
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