特集 研修医として今知りたい新生児の診療に必要な手技
Ⅲ.治療手技
サーファクタント投与法
島 貴史
1
,
金城 唯宗
1
1福岡市立こども病院新生児科
キーワード:
サーファクタント
,
呼吸窮迫症候群
,
胎便吸引症候群
,
早産児
Keyword:
サーファクタント
,
呼吸窮迫症候群
,
胎便吸引症候群
,
早産児
pp.553-558
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000468
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SUMMARY
▷サーファクタントはⅡ型肺胞上皮から分泌される,リン脂質・サーファクタントタンパクの複合体である.
▷おもな適応はサーファクタント欠乏により発症する呼吸窮迫症候群で,サーファクタントの二次的な不活性化が起こる胎便吸引症候群などにも有効である.
▷標準的には,経気管的に1V(120mg)/kgのサーファクタント懸濁液を体位変換しながら4~5回に分けて注入し,用手換気を行う.
▷サーファクタント投与後は肺の圧が過剰・過少にならないよう呼吸器設定に注意する.
▷低侵襲なサーファクタント投与法が考案され,その臨床的有用性が検討されている.
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