Japanese
English
特集 サーファクタント—最新の知見
肺サーファクタントと治療
Surfactant Replacement Therapy
小西 峯生
1
Mineo Konishi
1
1岩手医科大学小児科
1Department of Pediatrics, Iwate Medical University School of Medicine
pp.563-570
発行日 1997年6月15日
Published Date 1997/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901493
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
新生児呼吸窮迫症候群(RDS)に対する肺サーファクタント補充療法は,わが国では世界に先駆けて確立され(1987年),RDS児の予後改善と呼吸管理の進歩をもたらした1〜3).最近,諸外国でも肺サーファクタント製剤が開発されているが,その効果は必ずしも良好なものばかりではなく,サーファクタント補充療法の効果に関して混乱さえ生じている4).また,ARDSへの臨床応用が行われているが,その効果はまだ一定していない.
本稿では,サーファクタント治療の理解のために,サーファクタント製剤の概説とRDSに対する治療効果を紹介する.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.