特集 新生児のケア,検査,治療の工夫―筆者はこうしている
ケアの工夫 ポジショニング
内海 加奈子
1
UCHIUMI Kanako
1
1東京都立墨東病院NICU
pp.1210-1213
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001707
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
目的
良肢位や安静の保持,変形拘縮予防,リラクゼーションが主な目的となる。早産児は全身が低緊張であることから,四肢や体幹が重力で押されてしまい,四肢を自由に動かすことが困難である。屈曲緊張を高める,感覚運動経験(自らが動いたことを感じ,触れたことを感じ,触れるために動くという積み重ね)を増やすために良肢位の保持を行う。超・極低出生体重児の急性期,頭蓋内出血や新生児遷延性肺高血圧症を発症している場合は,安静保持のためにポジショニングが必要となる。正期産児でも長期臥床が見込まれる場合は,変形拘縮の予防,リラクゼーション,発達促進のため治療に影響しない範囲で行う。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.