特集 在宅における褥瘡ケア
在宅褥瘡ケアの基本と工夫
寝具とポジショニング
田中 マキ子
1
1山口県立大学看護学部
pp.254-260
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100061
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はじめに
在宅での褥瘡ケアにおいて,まず問題となることは,マンパワー不足である。たとえば2時間おきの体位変換が望ましいことがわかっていても,在宅では老々介護や独居のケースなど,その状況はさまざまである。ではマンパワー不足に対して福祉機器を導入して補強をと考えても,経済的な事情が関係してなかなかうまくいかないことも多い。このように在宅における褥瘡ケアでは,理想ばかりを言ってはいられない現実が突きつけられる。
そこで本稿では,寝具選択やポジショニングについて,基本を重視しながらも,在宅での現状に応じた方法を検討したい。
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