連載 こんな方法もあるかもしれない―介護発、武術経由の身体論・20
床上でのポジショニング
岡田 慎一郎
Shinichirou Okada
pp.72-77
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101496
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全介助状態の方を床上で寝かせたまま、床と平行に移動させるのは非常にむずかしい技術を要します。たとえば、敷布団の上でおむつ交換をしているうちに下にズレてきた場合など、無理に戻そうとすると、どうしても力任せになり、双方に負担がかかってしまいがちです。
ある程度動ける方であれば当然、相手の動きを引き出すように介助すればいいのですが、動きを引き出すのが困難な全介助状態の方の場合、次ページの写真のような状態になってしまいがちです。このように介助者が無理をしてしまうと、介助を受ける方にも余計な負荷がかかります。そこで今回はこの状況設定で、双方に負荷がかかりにくい技術を紹介します。
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