特集 新生児のケア,検査,治療の工夫―筆者はこうしている
ケアの工夫 皮膚ケア
坂田 理絵
1
,
木下 正啓
1
SAKATA Rie
1
,
KINOSHITA Masahiro
1
1久留米大学病院総合周産期母子医療センター新生児部門
pp.1195-1200
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001703
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はじめに
新生児領域の皮膚ケアは,22週の超早産児から正期産児まで幅広い患者が対象である。そのなかでも超早産児は全国的にみても症例数が少なくケアの標準化は困難であり,どの施設でも難渋している分野である。しかし正期産児であっても,成人よりも構造が未熟で皮膚トラブルを起こしやすい。そのためケアに関わる医療スタッフ間で新生児の皮膚特徴の理解や皮膚ケアへの影響因子について理解を深め,アセスメントし,ともに対応することが重要である。今回は超早産児,正期産児の侵襲が少ない予防的皮膚ケア・皮膚トラブル対応について当院のケアを紹介する。
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