特集 新生児のケア,検査,治療の工夫―筆者はこうしている
ケアの工夫 体温管理
中村 秀勝
1
NAKAMURA Hidekatsu
1
1北海道立子ども総合医療・療育センター新生児内科
pp.1206-1209
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001706
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保温
適切で安定した温度環境を児に提供することは,栄養,感染防止とともに新生児医療の古典的3大原則の一つとされており,分娩室であっても,NICU内であっても新生児のケアの中心的な要素である。新生児の体温が不安定であることは酸素消費量の増加,代謝の増加と直結しており,特に低出生体重児においては,疾患の重症化や死亡率の増加の一因となる可能性がある。最適な温度環境を整えるには,さまざまな条件下での熱損失の原因を理解するとともに,児が低体温となることを防ぎ,適切な体温を維持するために必要な対応をとることが重要である。
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