特集 周産期(産科)の手術の工夫―筆者はこうしている
頸管縫縮術
胎胞形成時の手術
大槻 克文
1
OTSUKI Katsufumi
1
1昭和大学江東豊洲病院産婦人科
pp.1070-1074
発行日 2024年8月10日
Published Date 2024/8/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001674
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はじめに
従来,頸管縫縮術は,妊娠中期の流産または早産の既往を有し頸管無力症と診断される症例,円錐切除後の妊娠および妊娠中に円錐切除を行った症例などに対して予防的に行われることが多かった。一方,近年では経腟超音波の普及により,内診で頸管の開大が明らかになる前に頸管長が短縮している段階や胎胞が視認される状態での頸管縫縮術,すなわち治療的頸管縫縮術が行われるようになってきた。それに伴い,頸管縫縮術を施行するにあたりその手術とそれに伴う処置等に対する安全対策の必要性が高まっている。
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