特集 周産期(産科)の手術の工夫―筆者はこうしている
妊娠合併卵巣囊腫の手術
腹腔鏡下手術卵巣囊腫摘出術
小島 淳哉
1
,
西 洋孝
1
KOJIMA Junya
1
,
NISHI Hirotaka
1
1東京医科大学産科婦人科学教室
pp.1075-1078
発行日 2024年8月10日
Published Date 2024/8/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001675
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妊娠中の卵巣腫瘍の取り扱い(ガイドラインより)
卵巣腫瘍合併妊娠の頻度は5~6%といわれている。2023年の産婦人科診療ガイドライン1)では妊娠中の卵巣腫瘍の取り扱いに関しては,
1.超音波検査によって,腫瘤の形状を観察し良悪性の評価を行う。(A)
2.腫瘤系の経時的な変化を観察する。(A)
3.ルテイン囊胞などの類腫瘍病変や子宮内膜症性囊胞が疑われる場合には,経過観察する。(B)
4.良性腫瘍が疑われる場合には,原則的には非妊娠時の対応に準じて,手術療法か経過観察を選択する。(B)
5.悪性または境界悪性腫瘍が疑われる場合,大きさや妊娠週数にかかわらず原則として手術を選択する。(B)
となっている。
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