連載 産婦人科クリニカルテクニック
ワンポイントレッスン—私のノウハウ
胎胞膨降例に対する頸管縫縮術—塚原鉗子を用いた胎胞環納法
安藤 昭彦
1
,
長竹 弘子
1
1大宮赤十字病院
pp.196
発行日 1996年2月10日
Published Date 1996/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902426
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- 文献概要
妊娠中期子宮頸管無力症のうちでも,胎胞がすでに膨隆した例に対する治療にはなかなか苦慮することがある.保存的治療としてウリナスタチンなどの薬剤の効果が検討されてはいるがいまだ一般的ではなく,今のところ症例によっては積極的に頸管縫縮術を行うのが最も有効な治療法と考えている.
この治療法を成功させる鍵は術前術後の管理であることは論を待たないが,縫縮術そのものが成功するかどうかは膨隆した胎胞をいかに環納し,退縮した頸管を形成させるかにかかっている.
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