特集 これでわかる新生児呼吸管理2024
呼吸管理の実際:その他
気管切開
熊澤 健介
1
KUMAZAWA Kensuke
1
1東京慈恵会医科大学小児科学講座
pp.738-741
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001588
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はじめに
気管切開の歴史は古く,1700年頃にはすでに行われていたようである。近年,医療的ケア児は年々増加傾向にある。気管切開症例は1歳未満に多く,その後に在宅医療に移行することがほとんどである。成人と小児の気道は特徴が異なるため,気管切開を行いその後の管理を行う際にも成人と異なる対応が求められる。小児の特徴としては,成長発達をするため定期的に気管切開チューブサイズの交換を要し,体動等による肉芽形成が多く,事故抜去などリスクが高いことなどが特徴として挙げられる。本稿では,気管切開の適応および方法から,合併症,家族への指導,将来的な閉鎖について概略を述べる。
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