特集 周産期における研修医・新人助産師/看護師教育の必修知識 新生児編
多胎児
廣間 武彦
1
HIROMA Takehiko
1
1長野県立こども病院総合周産期母子医療センター
pp.392-397
発行日 2024年3月10日
Published Date 2024/3/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001487
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胎児と胎盤(図1)
胎児は卵膜によって囲まれている。卵膜は胎児側から順に羊膜,絨毛膜,脱落膜から成り立っている。羊膜は非常に薄い半透明の膜で,柔らかく,胎児と羊水を包んでおり,外的衝撃や外部から侵入するウイルスや細菌などから胎児を守っている。絨毛膜は胎児由来,脱落膜は母体由来の膜で子宮内膜が変化して形成され,胎児側の絨毛膜の一部とともに胎盤を形成している。
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