特集 周産期のステロイド
臨床編:新生児
吸入ステロイド療法
清水 純
1
,
小川 亮
1
,
廣間 武彦
1
SHIMIZU Jun
1
,
OGAWA Ryo
1
,
HIROMA Takehiko
1
1長野県立こども病院新生児科
pp.89-91
発行日 2022年1月10日
Published Date 2022/1/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000019
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作用機序
全身性のステロイドの治療は,抗炎症作用やサーファクタント合成の増加,抗酸化物質の増加,プロスタグランジン・ロイコトリエンの産生抑制などの効果により,超低出生体重児の慢性肺疾患(chronic lung disease:CLD)の発生率(日齢28,修正36週)を減少させ,人工呼吸器からの離脱率を上昇させる。しかしながら,短期的には消化管穿孔や高血糖,感染症などの重篤なリスクを伴い,長期的には脳性麻痺のリスク増加の可能性が指摘されている1)。
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