特集 How to Follow-up―ハイリスク児フォローアップの必修知識2023
家族支援
育児支援の地域機関との連携
廣間 武彦
1
HIROMA Takehiko
1
1長野県立こども病院総合周産期母子医療センター
pp.493-497
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000847
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医療機関での退院調整
家族形式や地域社会の変容,胎児診断の進歩により育児支援は妊娠時期から始まっている。地域のサポートの必要性が高い場合には,早めに病院の療育支援や地域連携を担う部署の保健師,医療ソーシャルワーカーや看護師等は親と面接し自分の役割を伝え,地域との連携の必要性を説明し,必要時親の承諾のもと,地域の関係各所に連絡を取り合う。市町村の地域担当保健師は母親の妊娠時期から関わっている可能性もあり,またハイリスク家庭では,妊娠前からすでに関わっているケースも多く,有益な情報を得ることができる場合が多い。退院後にどのような支援体制のサポートが可能かは地域によって全く異なるため,まずは地元の地区担当保健師を窓口として活用する。
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