今月の臨床 多胎—いま何が問題か
妊娠合併症の対策
11.多胎児のIUGR
町田 芳哉
1
,
小林 浩一
1
,
岡井 崇
1
,
武谷 雄二
1
1東京大学医学部産婦人科
pp.1472-1474
発行日 1994年12月10日
Published Date 1994/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901984
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多胎妊娠をはじめとする多胎妊娠例において,個別の胎児状況を的確に把握することは娩出時期や娩出様式を決定するうえで重要である.多胎児の発育度を単胎児の発育度と同様に扱うと,多胎児の胎児発育遅延の出現頻度は高いことは事実である.本稿では,多胎児の各分娩週数における体重を単胎児と比較し,多胎児を単胎児の発育度で評価することが妥当か否かを考え,その上で多胎児のIUGRの対策について検討したい.
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