増刊号 周産期診療のための病態生理
[産科編]
胎盤の病態生理
胎盤の感染のメカニズムはどこまでわかっているか
相澤(小峯) 志保子
1
,
高田 和秀
1
,
Quang Duy Trinh
1
,
早川 智
1
KOMINE-AIZAWA Shihoko
1
,
TAKADA Kazuhide
1
,
Quang Duy Trinh
1
,
HAYAKAWA Satoshi
1
1日本大学医学部病態病理学系微生物学分野
キーワード:
胎盤
,
trophoblast
,
胎盤バリア
Keyword:
胎盤
,
trophoblast
,
胎盤バリア
pp.256-259
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001290
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胎盤は母体と胎児の間に形成される器官であり,胎児の発育に必要なさまざまな機能を有する。胎盤には胎児の生命維持装置として,呼吸器,消化器,内分泌器官としての機能のほかに,母体から有害な物質が胎児に移行しないようにフィルターとしての機能がある。多くの病原微生物は,胎盤がバリアとなり,子宮内で胎児が感染することは稀である。
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