増刊号 周産期診療のための病態生理
[産科編]
妊娠合併症
妊娠高血圧症候群の発症メカニズムはどこまでわかっているか
三村 暢子
1
,
永松 健
1
MIMURA Nobuko
1
,
NAGAMATSU Takeshi
1
1国際医療福祉大学成田病院産科・婦人科
キーワード:
妊娠高血圧症候群
,
胎盤
,
sFlt-1
,
PlGF
,
バイオマーカー
Keyword:
妊娠高血圧症候群
,
胎盤
,
sFlt-1
,
PlGF
,
バイオマーカー
pp.56-59
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001238
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基本病因,発症機序
妊娠高血圧症候群(hypertensive disorders of pregnancy:HDP),特に妊娠高血圧腎症(preeclampsia:PE)の発症機序は,two stage theoryとして広く知られており,子宮らせん動脈のリモデリング不全により胎盤形成不全が生じ,その結果,母児間のガス・物質交換の需給バランスの破綻により胎盤から負荷物質が産生されて,母体の血管機能の障害および高血圧をきたして臓器障害が顕在化する。
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