増刊号 周産期診療のための病態生理
[産科編]
胎盤の病態生理
母児間輸血症候群の病態・成因はどこまでわかっているか
石川 浩史
1
ISHIKAWA Hiroshi
1
1神奈川県立こども医療センター産婦人科
キーワード:
母児間輸血症候群
,
胎児貧血
,
サイナソイダルパターン
,
MCA-PSV
,
母体外傷
Keyword:
母児間輸血症候群
,
胎児貧血
,
サイナソイダルパターン
,
MCA-PSV
,
母体外傷
pp.260-263
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001291
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母児間輸血症候群の基本病態,発生機序,解剖学的背景
微量の母児間輸血は正常妊娠においても日常的に起こっており,その頻度や量は妊娠週数の進行とともに増加することが知られている。このことは,Rh(D)陰性妊婦において妊娠後半期に抗原感作リスクが増大することをみても明らかである(ゆえに妊娠28週前後に抗D免疫グロブリンを投与する必要がある)。
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