増刊号 周産期診療のための病態生理
[産科編]
分娩時異常出血のメカニズム
産科的DICの病態生理はどこまでわかっているか
小林 隆夫
1
KOBAYASHI Takao
1
1浜松医療センター
キーワード:
消費性凝固障害
,
希釈性凝固障害
,
低フィブリノゲン血症
,
凝固能低下
,
線溶亢進
Keyword:
消費性凝固障害
,
希釈性凝固障害
,
低フィブリノゲン血症
,
凝固能低下
,
線溶亢進
pp.127-131
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001256
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基本病因,発症機序,解剖学的背景1,2)
産科DIC(disseminated intravascular coagulation;播種性血管内凝固)の病態は,消費性凝固障害とそれに続く線溶亢進現象に起因する出血傾向,および臓器の循環障害に起因する全身の臓器障害である。危機的産科出血は,わが国では現在でもなお妊産婦死亡原因の第1位を占める。したがって,産科DICに際しては不可逆的になる前に早期に診断し,早期に適切な治療をしなければならない。
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