超低出生体重児の人工呼吸換気―NAVAは慎重に使用する

はじめに

　neurally adjusted ventilatory assist（NAVA）は，electrical activity of the diaphragm（Edi横隔膜活動電位）を用いた新しい人工呼吸モードである。きわめて高い同調性，低い吸気圧での呼吸補助が可能であること，バックアップ設定があることなどから早産児の慢性肺疾患予防に有用である可能性が期待されている。当院では2018年以降，超早産児の人工呼吸管理として比較的高い頻度でNAVAを使用している。有効性を感じる場面も多々あるが，一方でNAVA使用中に呼吸状態が悪化することもあり，適応や使用するタイミングは十分に検討する必要がある。