特集 極・超低出生体重児の治療戦略
超低出生体重児の直腸肛門奇形
富山 英紀
1
,
濱元 宏喜
1
,
田中 亮
1
,
今井 義朗
1
,
米田 浩二
1
,
朝隈 光弘
1
,
李 相雄
1
Hideki Tomiyama
1
,
Hiroki Hamamoto
1
,
Ryo Tanaka
1
,
Yoshiro Imai
1
,
Kouji Komeda
1
,
Mitsuhiro Asakuma
1
,
SangWoong Lee
1
1大阪医科薬科大学病院 一般消化器小児外科
pp.88-90
発行日 2025年1月25日
Published Date 2025/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001070
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はじめに
直腸肛門奇形(anorectal malformation:ARM)に対する治療戦略は通常出生後早期に病型の診断を行い,低位であれば新生児~乳児期に一期的根治術を行い,中間位以上と判明すれば人工肛門造設のうえ,体重増加を待っての肛門形成術および人工肛門閉鎖を検討する。しかし,超・極低出生体重児(E/VLBWI)においてはその全身の脆弱性から生命維持に最大限の管理を要し,手術はもとより病型診断のための検査も侵襲が大きくさまざまな制約のもとで行わざるを得ない。本稿では自験例の提示とともに新生児期の治療におけるピットフォールについて考察する。
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